透明なゆりかご第8回は紗也子の不安と苦悩。第7回はミカ尊し!子役も上手い、でした。

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透明なゆりかご」の第回は2018年9月7日(金)NHK総合 毎週金曜 夜10時からの放送予定です。
【再放送】総合 2018年9月12日(水)午前1時30分(火曜深夜)です。

主要キャストの記事はこちらからどうぞ⇓⇓
NHKドラマ10「透明なゆりかご」放送はNHK総合7月20日(金)午後10時から!

紗也子がついに妊娠しました。
けれども、紗也子自身は、妊娠と出産に対して、
かなりの不安と迷いを抱いています。
それは元々の性格にもよりますが、
仕事で、多くの妊婦さんたちに真摯に向き合うことで、
生じてきたゆえの悩み、
そして夫にもその原因があったのでした。
このまま自分は産んでも大丈夫なのだろうか?
妊娠していることで、体調にかなりの変化が生じ、
今までの様に仕事をこなせなくなり、
ますますそうした不安に駆られていく紗也子です。
そして、紗也子と同じく、
仕事を抱えるキャリアウーマンの妊婦である
弥生に関するお話も進んでいくのでした。

【第8回のあらすじ】
紗也子がついに妊娠した事が分かり、
アオイはじめ産婦人科の人々は祝福します。
休暇を最小限にとどめ、
今まで通り全力で仕事すると強気だった紗也子でしたが、
フタを開けてみると猛烈なつわりに襲われ、
仕事が覚束なくなるほどになってしまいます。
夫・広紀は優しい男ですが鈍感で、
紗也子の苦労を今ひとつ分かってやれません。
そんな折り、
キャリアウーマンの妊婦・弥生を巡って、ある事件が起きるのです…。
(引用元:「透明なゆりかご」公式サイトより)

透明なゆりかご第7回母と子供を繋ぐ記録。第6回は願いと現実は反するが希望は残る、でした。

【第7回】
アオイが抱えている個性と母親との長年の関係が
幼馴染であるミカとの久方ぶりの再開をきっかけに、
アオイの回想という形で話が進んでいきます。

焦がしたやかんを、アオイが徹夜で、
リビングの床を洗剤だらけにしながら、
一所懸命磨くシーンから始まります。
その様子を見た母親は、
新学期が始まるというのに・・・
という半ば呆れた様子でアオイを見て、
何かの感情が沸き上がる前に、部屋に戻ります。
それは、母親なりのアオイへの理解を示したうえでの
行動だったのでした。
でも、ここまでくるには長い時を要したのでした。



ある日、ミカという妊娠直前の若い女性が診療所を訪れます。
院長である由比は、ミカの症状が、
入院するほどでもない事を知りますが、
ミカの置かれた状況を察し、
出産するまで入院することになりました。
そして、可能な限りの援助の手配を、
婦長の榊に頼み、榊は快く引き受けるのでした。

病室で、アオイとミカは昔話に花を咲かせます。

アオイもミカも、クラスではいわゆる浮いた存在で、
アオイは、宿題が出来ず、担任の先生から、
とうとうランドセルの後ろにお手紙を貼られてしまうほど、
物忘れが多く、一度夢中になると、
周囲や我を忘れてしまう位の集中力がありました。
けれども、学習が苦手で、
繰り上がりの計算が出来ず、
4年生になっても、
3年生レベルの学習で躓いていました。
一方のミカは、身なりがいつも汚く、
クラス中から苛めを受けていました。

アオイは、心が非常に優しく、
みんなにいじめられているミカを放ってはおけません。
時には、体をはってミカを守ります。
ミカも、そんなアオイには心を開き、仲良しになり、
ミカは、宝物と言ってあるものをアオイに見せるのです。

それはぼろぼろの母子健康手帳で、
更にはミカを産んだ前後の様子を
母親が記していたものでした。
それを大事に大事にしているミカ。
そしてアオイはミカに家に誘われます。
離れに暮らしているミカに対して、最初は、
「一人暮らしみたい」と憧れの念を抱きますが、
中をのぞくと、
その異様さに言葉を失うのでした。
まるで物置小屋のように
無造作に置かれた物の一角にある、
引きっぱなしの薄く汚れた布団と、
片付けていない食器、
古ぼけたぬいぐるみ・・。
ミカは、おやつをとってくるといって家に行きましたが、
そこでアオイは
母親に虐待されているミカを見てしまうのでした。
怒り狂ったように母親は執拗にミカに暴力をふるい、
ミカの宝物=自分と母親を繋ぐ大事な存在である
母子健康手帳まで取り上げられてしまいます。
その場から逃げるように出ていくアオイ。
それからほどなく、ミカは児相に預けられるのでした。

そして現在の時間軸へと話しは戻ります。

その後、母親とミカは二度と会うことはなく、
次に母親との接点を感じたのは、
母親の死後、遺品整理の為でした。
其のころのミカは、妊娠し、
男に捨てられ、身も心もボロボロに疲れ果て、
将来に希望が持てず、自ら命を絶とうとしていました。
そうした中、届けられた母親からの自分に関する遺品。
家族写真が数枚ありましたが、
いずれも、幼い自分の顔は黒く塗りつぶされており、
ミカは、これで決心がついたと心を固めました。
が・・・・・あるはずのないものを見つけます。
それは、とうの昔に
母親から捨てられていたと思っていた母子健康手帳でした。
ミカは悟ります。
実はミカは連れ子で母親はミカを連れて再婚しました。
が、新しい父親はミカを嫌い、
いつしか母親もミカを遠ざけるようになり、
虐待が始まったのでした。
でも、自分を産んだ時の母親は、
間違いなく自分を大事にしていていたんだと、
自分を愛していたんだと悟ったミカ。
実は、ミカは成績は良かったみたいですね。
満点や満点に近い答案用紙が
ミカの部屋に掲示してありました。
が、それらや大切な学校の教科書を、
見るも無残に異父兄弟の弟に
はさみでズタズタに切られ、
それを止めようとして、
気付いたら弟の指にはさみが触れて、
けがをしてしまったのでした。
弟がズタズタにはさみで切ったのは、ミカの心。
でも、母親はそうしたミカの心情には一切触れずに、
ただただ怒り狂う母親の刃は
実際にミカの顔に一生残る傷をつけてしまったのです。
特に女の子にとっては大事な大事な顔なのに。
その出来事でミカが
児相に預けられたのでした。

それでも、
自分を愛していたころの母親の想いを大切にして、
明日を生きようとするミカは
無事に女の子を出産しました。

アオイは母親が不機嫌なのも、離婚したのも、
自分のせいなのだと自責の念でいつもいっぱいでした。
でも、母親自身も、
普通の子どもと違ったところがあり、
何かと生きずらいアオイの身を案じて、
常に、肩に力が入っていたのでした。
保育園で、美月ちゃんを抱っこした町田陽介と会います。
しっかり者の年上美人妻に先立たれた後、
きちんと美月ちゃんを育てている陽介。
陽介の「頑張らない」という言葉にはっとする母親。

アオイは、ある日、
子供のころから気になっていた
母子健康手帳をやっと見ることができます。
ページをめくっていくと、
赤ちゃんの頃のアオイの様子を記した文字が出てきました。
切り抜きの写真もあり、
間違いなく、アオイは母親に愛されて、
祝福されて育っていったのでした。

エンディング、アオイは自分には紅茶を、
母親にはコーヒーを入れるのです。
にっこりとする母親。
二人の関係には、
18年をかけて育まれたお互いの愛情があります。



ミカの子供の頃を演じたのは
大迫莉榎(おおさこりか)ちゃんで、
最近ではドラマ版の「この世界の片隅で」の白木リン
日テレ系列の「anone」辻沢ハリカの幼少期を演じていました。
薄幸だけれども、
生き抜く力が強そうな役どころが続いていますね。
アオイの子供の頃を演じたのは
森山のえるちゃん、だそうで、
どことなく、小さいころの本田望結ちゃんや、
福原遥ちゃんのような面影を宿すような感じで、
心優しく、どこか妖精の様なアオイを演じていました。
二人は共に2009年生まれの小学校3年生。
そして、天使の顔をしてえげつないことをやって、
子どものミカを窮地に追い込む弟を演じたのは、
森優理斗(もりゆりと)君で、まだ幼稚園児です。
最近の子役は、本当に大人顔負け、
いえいえ大人以上に芸達者な子供たちが本当に多いですね。
見ていてリアル感が伝わってきました。

ドラマのアオイは、
確かに発達障害で、学習障害も併せ持つ個性の子ですが、
人一倍、感受性が豊かで心優しい女の子なんですね。
母親ならなおさら、心配して
「何とかしなくちゃ!」と力が入ってしまいます。

涙がじんわりじんわりと出てきた回でした。

第8回です⇓⇓
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