「この世界の片隅に」第８回はＴＢＳ系列９月９日（日）午後９時から放送の予定です。
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「この世界の片隅に」出演者キャスト一覧 7月15日（日）TBS系列21時放送開始。初回は２５分拡大、脚本は岡田惠和さん。
晴美ちゃんを失い、
すずの生命線とも分身ともいえる、
右手を失い、心も壊れかけていました。
呉は度重なる空襲に遭い、
７月には更なる大規模な空襲があり、
甚大な被害が出ます。
リンの消息が気になるすずですが、
素直に周作には頼めません。
リンが無事なら、
壊れかけて使い物にならない自分の代わりに
北條家に入ったらいいとでも思ってしまったのでしょうか？
そして８月６日、運命の日が訪れ、
広島は人類史上初の悲劇に見舞われます。
が、まだすずには全くわかりません。
わかるのは、
眩しく目を開けられないほどの一瞬の閃光と、
まるで地震の様な激しい爆風と、
巨大に立ち上るきのこ雲。
ラジオをも全く受信できません。
８月６日は広島のお祭りの日。
広島の街、そして、浦野の家族の消息は？
そして、８月１５日を迎えるのでした。
【第８回のあらすじ】
広島の方角の空には見たこともない
巨大なきのこ雲が出現しました。
新型爆弾が落とされたというのです。
すずは江波に住む家族が心配で仕方ありませんが、
ひとりでできることはありません。
やがて帰宅した周作に心配されますが、
気丈に振る舞うのでした。
そして、すずはもっと強くなりたいと心に誓うのでした。
数日後、北條家に回覧板が回ってきました。
正午から重大発表があるからラジオの前で待機するようにという通達です。
サンや径子だけでなくタキら近隣住民も北條家に集まりました。
（引用元：「この世界の片隅に」公式サイトより）
この世界の片隅に第７回は昭和２０年８月がやってきます。第６回は散り行く日々と命。晴美ちゃん！
【第７回】
気が付けば包帯だけの姿で
横たわっていたすずさんでした。
まだ、夢かうつつか、その曖昧な所をさ迷っていました。
けれども、時がたち、ようやく現実を受け入れます。
痛みが走りますが、
それは失った右手の痛みだけではありません。
仏壇に目をやると、真新しい遺骨の箱がありました。
激しくすずさんをなじる径子ですが、
それは決して心底思っているわけではありません。
突然、娘を失った行き場のない悲しみと
怒りをすずさんにぶつけているのです。
すずさんを全く案じていないわけではありません。
その証拠に幸子と志野にすずさんのことを頼むのです。
そして、すずさんに
激しい怒りと悲しみの言葉をぶつけるのと裏腹に、
径子はすずさんの身の回りの世話を、
それは丁寧に行っているのです。
幸子と志野は
心ここにあらず状態のすずさんを連れ出します。
まるですずさんの他界した兄の様に、
すずさんの頭をボカッとげんこつでなぐる幸子。
そして、悔しかったら殴り返せ！
右手が無かったら左手で殴れ！という旨の
言葉をすずさんに向けて挑発します。
当初は、力なく弱弱しく、
まるでなでるように幸子さんの頭をたたくすずさん。
幸子さんはなおも、すずさんをけしかけ、
やがてすずさんの左手に力が入っていき、
ボカスカと頭を殴り合っていきます。
そして、止めるように志野の一発が幸子さんをお見舞いし、
３人は抱き合うのでした。
幸子さんはやっぱり、
名前通りに「幸」を運ぼうとする子ですね。
すずの妹のすみがお見舞いにきて、
つかの間の安らぎが戻ってきました。
すみは「広島に戻ってきて」と言います。
もっとすみと一緒に過ごしたかったすずさんですが、
すみは、交通の手段のために、
早々に広島に帰っていくのでした。
次に妹のすみに会えるのは何時なのだろうかと思うと、
この姉妹のつかの間の再会も、切なくなります。
周作さんが帰ってきました。
そして、周作さんと一緒にきた成瀬さん。
成瀬さんは幸子さんと会うために来たのでした。
周作さんの同僚・成瀬と言葉を交わす幸子さん。
志野から見ればそれは何とうらやましいことですが、
決して、口には出しません。
周作さんが帰宅して、すずさんと再会すると
すずさんはまるで張り詰めた糸が切れたように
力なく倒れてしまいます。
すずさんはずっと自分を責め続けていました。
晴美さんではなく、何故自分が助かったのだろう、
右手を失い、家の事が出来ず役立たずの足手まといで、
北條家に自分の居場所はもうない。
心のバランスを保つためにも描いていた右手はなく、
心のよりどころの絵も描くことが出来ない・・・。
すずさんの心がどんどん壊れかけていき、
闇にのまれようとしてしまうのでした。
目の焦点が合っている様で、
ここではないどこかを見つめており、
実は焦点が合っていないのです。
幾度目かの呉の空襲の際、
機銃掃射が、すずさんのいる居住地を攻撃してきます。
逃げずにじっと凝視し、その場に立つすずさん。
あわやハチの巣、という所で周作さんに抱きかかえられ、
排水溝に飛び込み、難を逃れます。
すずさんと周作さんは激しく口論になり、
すずさんは思いのたけを周作さんにぶつけるのでした。
「うちはゆがんどります！」
それはずすさんの行き場の全くない、
深い深い悲しみとそれに匹敵する怒りと、無念さでしょうか。
でも、そうしたすずさんの心を浮上させたのは、
径子だったのでした。
広島に帰る支度をしているすずさんに対し、
径子は言います。
「アンタの世話や家事ぐらいどうもない。
アンタが嫌にならん限り、すずの居場所はここじゃ。」と。
この言葉ですずの心はすっと浮上するのです。
一度は断った衣服の洗濯を頼み、
径子にぎゅっとくっつきます。
「離れて」と径子が言ってもすずさんは離れません。
径子も照れ隠しでわざと言ったかのように、
どうやら本心はイヤでもなさそうです。
そして、この時からすずさんの心に光が戻り、
元々芯は強いすずさんでしたが、
より強くなろうと前を向きだすのです。
その証拠に、目の輝きが戻り、
焦点もしっかりどこを見つめているのかが、
わかるようになりました。
それは径子にも言えることで、
径子自身も深い悲しみを乗り越え、
何をすべきか、
どこにいるべきかがわかったのでした。
すずさんのいるべき居場所が決まった今回。
前を向いて生きていこうとする思いが高まるのは
具体的には次回以降になるのですが、
次回につなぐ話として、あの日あの時がやってきます。
眩しすぎて目が開けられない程のまばゆい閃光と、
爆風による激しい揺れと、
見たこともない不気味で巨大なキノコ雲・・・。
そう、昭和２０年８月６日（月曜日）午前８時１５分、
広島に原爆が落とされたのでした。
勿論、広島に原爆が落とされたなど、
すぐには詳細など一切わかりません。
ラジオは全くつながらず、電話も然り。
近所の木には、
どこからともなく飛ばされてきた黒ずんだ戸が
木々にひっかかっており、その佇まいが不気味です。
義父の話から「新型爆弾」が落とされたと聞き、
何とか浦野の家族の安否を知りたいすずさんは、
近所の元看護婦さんが、広島に行くという話を聞き、
自分も連れて行ってと強く主張し、
けが人は足手まといだと言われると、
はさみで髪を散切りにしてしまうのでした。
これほど強い意思表示をしたすずさんは
かつて見たことがありません。
瞳は更にまっすぐに強く見つめているのです。
そして・・・次回はいよいよ終戦を迎えるのです。
第８回です⇓⇓
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