【会いに来ました?】
今から四半世紀以上の前の話です。
当時習っていた趣味のダンスのイベントと、
別の趣味のサークルでの友人の結婚お祝い
パーティの日時が
思い切りかぶってしまいました。
先にきたのはダンスのイベント。
そのイベントのために1か月以上も前から
練習して立ち位置などもそれぞれ決まっており、
今更抜けられない状態です。
お祝いパーティーも、時間帯がずれていれば
駆けつけることもできたのですが、
見事に同じ時間帯でした。
なのでお祝いパーティーへ参加できないのは
残念だけど、新郎新婦ともに知っている中なので、
後日お宅訪問しようと思い、
お祝いパーティー参加は断ることにしました。
でも・・・行きたかったな。
心残りは結構ありました。
さて当日、ダンスのその日の衣装は赤でした。
連日の練習や仕事疲れもあり、
疲労が体にたまっており、
朝からぼーっとしていました。
そしてイベントの時間。
スポットライトが妙に明るいなと思いました。
・・そう思ったらすうっと意識がまるで
そのスポットライトの光の中に
吸い込まれるように遠のいていきました・・。
そしてはっと意識が戻り、我に返った時には
イベントが終了し、撤収作業に入っているときでした。
数曲踊ったずなので、
時間はすくなくとも20分は経過しているはずです。
無事にきちんと踊れたかどうか近くの人たちに聞くと、
「いつも以上に踊れていた」とのこと。
何か複雑な気持ちでしたが、
「でも無表情でせっかくきちんと踊っていたのに
もったいない」と
口を揃えたように言われてました。
・・無意識である方がうまく踊れるんかいな・・
とその時は思い、落ち込みながら夕方帰宅し、
夜、お祝いパーティーに出席した友人たちから
メールが複数入っていました。
文面は違っていましたが、内容は
「集合写真を撮るとき、なんでいなかった?」
と
「いつの間に帰ったの?」です。
私にしてみれば「へ?」ですが、
お祝いパーティーに参加した友人たちによると
私はその会場にいたとのこと。
服装は赤いスーツだったそうです。
ちなみに私がダンスのイベントで着用していた
衣装は赤いワンピース。
お祝いパーティーの会場で私は
赤いスーツでニコニコしながら、
移動して言葉はかわさなかたっとのこと。
そしてすうーっと会場から姿を消し、
集合写真撮影の時間になっても
戻らなかったので、
丁寧に探しに行ったくれた人もいた模様。
写真におさまっていたらそれで怖い・・・。
欠席の旨はお知らせしたし、
会費も払ってないし・・・。
「行きたい」気持ちが
具現化してしまったようです。
でも、本体ではないので言葉は交わさず、
会場の様子を見て戻ったのですね・・。
実はこのようなことは
初めてではないのですが、
複数の人から「いたでしょ」と言われたり、
意識が遠のく記憶があるのは初めてです。
小学校までは数回あった模様です。
体が弱く、よく体調を崩して
楽しみにしていたイベント事に
参加できなかったことが多々ありました。
で、参加するはずだったところに
目撃証言があったりと
したようですが少人数でした。
【会いに来ました?2】
モフモフの未確認飛行物体を見た?後、
しばらく不思議な現象が続きました。
夜寝ていると、
寝ている私の回りをぐるぐる走る
足音がするのです。
その足音は大人ではなく、
子供、もしくは体重の軽いような足音で
時折「ぺたぺた」音もすることから
裸足のようでした。
音から察するには子供のような感じで、
実際ぐるぐる走っては時々、
「どてっ」と転ぶ音がするので
幼児のような感じでした。
そして驚いたことになんと
私の布団の中に入ってきたのです。
恐る恐る目を開けてみても何も見えず。
けれども透明な物体感があるので
確かに何かが走って布団に潜り込み、
そしてまたするっと布団から抜け出ては
ぐるぐると走り回って時々転ぶ、
の繰り返しでした。
毎夜ではありませんでしたが、
週に2~3回はあり、
それが数か月続いた後、
いつの間にか止んでいました。
そして・・・月日は流れ
自分の子供が2~3歳のころです。
体調を崩し、昼から布団で横になっていました。
すると一人遊びに飽きたのか。
子供が寝ている私の周りをぐるぐると走り、
時に転び、起き上がってはまたぐるぐると
走り回りました。
「これって?」と記憶がよみがえる私。
そして子供は私の布団の中に潜り込んできました。
「あの時」と異なるのは、自分の子供であり、
目に見えるということ。
すると子供はいつになく大人びた口調で
「気が付いた?」とくすくす笑うと
布団から這い出て、
またぐるぐると走り回りました。
・・・2~3日後に子供に尋ねてみると
子供はすでに忘れており、
ぐるぐると走り回ったことも
朧気でした。
もふもふの未確認飛行物体を見てから
夜な夜な来訪していた「足音」は
やっぱり子供だったのでしょうか?
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