透明なゆりかご第3回、強く怒る人には悲しみがある?第2回は母性の正体についての一つの考察、でした。

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透明なゆりかご」の第回は2018年8月3日(金)NHK総合 毎週金曜 夜10時からの放送予定です。
【再放送】総合 2018年8月8日(水)午前1時30分(火曜深夜)です。

主要キャストの記事はこちらからどうぞ⇓⇓
NHKドラマ10「透明なゆりかご」放送はNHK総合7月20日(金)午後10時から!

第3回も、原作を読んだ時に涙が止まりませんでした。
「怒る」人はその怒り方が激しい程、
実はとてつもない深い悲しみを持つ人でもあるのです・・。

【第3回のあらすじ】
アオイは恐れおののき、びくびくしていました。
妊婦の安部さおりさんはいつも不機嫌で、
アオイが些細なミスをするたびに激怒してののしり、
由比が診察で「特に問題ありませんよ」と言っても信用しようとしません。
そんな折り、アオイは看護学校の実習で市民病院へ行くことになります。
安部さんから離れ、のびのびと励むアオイでしたが、
そこのある病室で、
安部さんが悲しそうな顔で誰かに付き添っているのを目撃するのでした。
(引用元:「透明なゆりかご」公式サイトより)

透明なゆりかご第2回も考えさせられます。第1回は「あの夏の風景」でノスタルジック

【第2回】
平岩紙さん演じる一型糖尿病糖尿病を患う菊田里佳子の話と、
蒔田彩珠さん演じる女子高生・中本千絵のお話が同時進行でした。
全10話ありますので、
菊田里佳子のその後のエピソードも出てくるのでしょうか。

私は高齢出産でしたが、
妊娠時の検査で
血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)の数値が高くなり、
妊娠糖尿病の疑いがかかりました。
そのため、出産までの間、
食事制限をすることになりました。
甘いものは殆ど摂取していませんでしたが、
朝の果物は摂取していたため、
果物は原則禁止になりました。
乳製品も、1日250ccのミルクだけです。
チーズ類も控えた方がいいとのことで、
カルシウムはもっぱら豆腐類で摂取していました。
最も、だんだんお腹が大きくなるにつれて、
胃が圧迫されて、
食事の量も少量しか食べられなくなり、
今度は必要な栄養を
確実に摂取する工夫が求められました。
食事制限と同時に、
食事のとり方にも工夫が必要で、
空腹状態を避け、食事回数を増やし、
朝・昼・晩の3回ではなく、
例えば、朝の1回分を2回に分けて取るなど、
小分けにしていました。
妊娠糖尿病の診断は、結局はその病名がつくことなく、
無事に出産し、血糖値の値は、正常の範囲に戻りました。
鉄分はもともと貧血気味でしたので、
点滴で摂取したこともありました。
あと、妊婦に必要な栄養素は「葉酸」です。
おススメの食品は「枝豆」です。



このように妊娠中は、それまで糖尿病とは無縁だった
妊婦さんも血糖値が上昇しやすく、リスクが発生します。
ホルモンの働きが主な原因とされていますが、
ドラマに出てくる菊田里佳子が抱えるリスクは、
それだけ、かなり深刻な事態になっていると推測できます。

夫や肉親に迷惑をかけてしまうのは勿論のこと、
自分自身の健康と命さえ失う可能性があるリスクの高い出産でも、
多大な犠牲を払ってまでも「産みたい」という強い願い。
それは母性なのか、承認要求のエゴなのか?
果たしてどちらなのでしょうか?

一般ごみと同じだからと「いらない」と言い放つ女子高生。
文字通り捨てられていた赤ちゃんを発見し、
大事に大事お世話していたアオイの心に
やがて不思議な感情が芽生えていきます。
赤ちゃんを引き渡すときに、
アオイに吐き捨てるように言い放った女子高生・中本千絵。
当然の様に、アオイは千絵に対して、
憎しみさえ抱きますが、千絵もまた、
アオイの気持ちを同世代特有のアンテナで感じ取ったのか?
遮断するように「あんたには関係ない」
と吐き捨てるようにまたもや暴言を吐くのでした。

このようなやりとりが千絵とあったため、
自分を犠牲にしようとしている
菊田里佳子との対比がより鮮明になって、
いたたまれなくなったアオイは、
千絵の家まで押しかけようと、
夏の坂道を自転車で走らせます。

意外と遠く、困難な道のり。
それは、
自宅から診療所まで自転車を走らせた千絵の足跡と思いを
たどる道のりでもありました。



助けを求めても誰も手を差し伸べず、
助けすら求めることもできないまま、
とにかく若さだけで生み落とし、
出産直後の衰弱し、諸々傷つき、痛みの残る中を、
自転車を走らせ、診療所に向かう千絵。

本当に要らないのなら、
もっと別の場所に置き去りにして構わなかったはずです。
苦しく、意識がもうろうとしている中、
自転車を走らせる必要がなかったのです。
それでも、千絵は痛みをおして、
診療所まで自転車を走らせました。
一度、来たことがある診療所まで。
その痛みと苦しみは、千絵の心の葛藤なのだと思います。
「一言言ってやる!」と意気込んで、坂道を走るアオイは、
やがて千絵の想いとシンクロして、理解するのでした。

共に2002年生まれの女優さんが見せた鬼気迫る表情には、
見る側も、
アオイと千絵の痛みと叫びがひしひしと伝わってきました。

ドラマ冒頭で出てきた姉さん女房・妊婦の町田真知子にはじまり、
健康や命よりも優先して産もうと決意する菊田里佳子、
「いらない」と言い放つも、出産し、診療所に託した千絵、
そしてアオイ、確かに「母性」があるのです。
その「母性」とは、
目の前の小さな命をたまらなく愛おしく感じることなのだと
アオイのナレーションで締めくくるのでした。

【再放送】総合 2018年8月1日(水)午前1時30分(火曜深夜)です。

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