透明なゆりかご第10回(最終回)は7日間の命の記憶。第9回は共に歩んでずっとそばに、でした。

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透明なゆりかご」の第10回(最終回)は2018年9月21日(金)NHK総合 毎週金曜 夜10時からの放送予定です。
【再放送】総合 2018年9月26日(水)午前1時30分(火曜深夜)です。
最終回は通常より放送時間が1分長くなります。

主要キャストの記事はこちらからどうぞ⇓⇓
NHKドラマ10「透明なゆりかご」放送はNHK総合7月20日(金)午後10時から!

いよいよドラマは最終回を迎えます。
最終回のお話は、
重い障害を持って産まれた赤ちゃんと、
お母さんとお父さんのお話となります。
障害が判明し、産むか否かの決断と、
産んだ後の赤ちゃんの
数日間に渡る親子で過ごした日々の
育みの記録の物語となります。
記録は、やがては記憶として刻まれていきます・・・。
原作は、まだまだ沢山のお話があるので、
そのうちにまたシーズン2などの
続編が制作されるかもしれません。
是非是非期待したいところです。

お腹の中の赤ちゃんが、
治る見込みのない重い障害をかかえ、
尚且つ、数日間しか生きることが出来ないと
告げられた時、
お父さんとお母さんはどう思い、
何を考えるのでしょうか?
どうせ、助からないのだから・・と
産んだって仕方がないと
決断してしまうのでしょうか?
確かに産まれてからは、
短い期間しか生きられないかもしれませんが、
お腹の中にいる間は、精一杯生きています。
外の世界を見せてあげたい、
そして、お父さんとお母さんだよ、と
対面したい、と願うことでしょう。
見送るために、産む決意をして、
産み、育て、やがて見送る・・・。
そんな辛くて哀しくて、
でも、親として子を迎える
当たり前で崇高な決断をした夫婦と赤ちゃんのお話。

命を迎え入れるということは、
様々なリスクと思わぬ出来事が
予期せぬ状況で突然に起こってしまいます。
それでも、しっかり受け止めて、
どんと構えて迎え入れる包容力と
困難にぶつかっても乗り越える強さが
求められますね。



命は、儚いようで逞しく、
強いようで、突然に失ってしまいます。
だからこそ、命を受け入れ育むことが大切だと
頭ではなく、心でわかるドラマとなっています。

【第10回(最終回)のあらすじ】
由比院長は初産の妊婦・辻村灯里のお腹の胎児に、
重い病気があると気づきます。
産まれても長生きするのは難しいと知った
灯里と夫・拓郎は中絶をも考えますが、
榊や紗也子らが見守る中、
産むことを決意します。
大学病院の協力も得て、
誕生後の対応や積極的治療の準備が進められていきます。
しかしながら、そんなある日のこと、
灯里はアオイに、それまで秘めていた悩みを打ち明けるのでした…。
(引用元:「透明なゆりかご」公式サイトより)

透明なゆりかご第9回は透明な子の意味は?第8回は妊婦さんが安心して産んで育てる環境作り、でした。

【第9回】
それは1本の電話から始まりました。
その後、由比産婦人科では、
その患者を受け入れるべく、態勢を整えます。
看護師は榊と紗也子の二人以外は、
原則接触も会話も禁止で、
由比は診察可能な女医を探します。
でも、なかなか見つからなくて・・。
程なく、ある番号をかけたのでした。

患者がフード付きのコートを頭から
すっぽりとかぶって母親と、
診療所のスタッフに囲まれるように、
院内に入り、エレベーターに直行します。
アオイは、その女の子と目が合い、
愕然とするのでした。
何故ならその女の子は、
図書館で出会い、アオイが心を開き、友達になった
女の子だったからです。

女の子・亜美は全く喋らず表情も無く、
水さえ飲むことが出来なくなっていました。
けれども、アオイの知る亜美は、
よく笑い、明るく元気で、
好きなモノ、
嫌なものをはっきりと口に出して言える女の子でした。
そんな亜美の傍にいることで
居心地の良さを感じていたアオイでした。

アオイは自分を責めます。
自分が
人の気持ちを理解できないから、
亜美の異変に気付けず、
結果的に亜美を救うことが出来なかったのだと。
今にして思えば兆候はありました。
その様子を思い出しているアオイ。
アオイの記憶力はすごいものがあります。
亜美の置かれている状況は、
専門職の大人でもすぐには気が付かないと思います。
それほど、亜美は周囲に気遣い、
自分の気持ちを抑えて外には出さない子なんですね。
「わたしは〇〇だよ」と一切アピールしない子。
だから「透明な子」なのでしょう。
見ている側も胸がぎゅっと締め付けられます。

娘を心配して駆けつける継父。
ですが、実はこの継父こそが・・・犯人。
日常避けて通れず、それどころか、
この継父の暴力は日常において度々発生していたとのこと。
表の顔は養育する立場の「親」であるので、
一層、子供にとっては恐怖を感じさせます。

アオイは自分が何か
亜美ちゃんにしてあげることはないのかと考えます。
専門書を読んでみても、その答えは見つかりません。
自分の知っている亜美ちゃんとは真逆で
別人の様になってしまった亜美ちゃん。
それがどうしてなのか知りたい!と強く願うアオイでした。

一方、其のころ一組の夫婦がいました。
妻は出産まじかで入院しています。
夫は強面風でした。
やがて妻は出産し、夫もその赤ちゃんを抱きます。
夫婦の会話からどうやら、
子どもを持つにはいささか高齢の夫婦であるようです。

紗也子がこの夫婦にお願いをして承諾を得ます。
それは、この赤ちゃんを亜美ちゃんに見せること。
赤ちゃんを見た亜美ちゃんに感情が戻ってきました。
最初は搾り取ったような声で「かわいい」と。
そして、次第に表情が戻ってきたのです。



アオイと亜美は、
亜美のリクエストで外の風に当たりに屋上に出ます。
そこでアオイは尋ねます。
どうして自分の知る亜美ちゃんと
今の亜美ちゃんが変わってしまったのか。
自分は人の気持ちが理解できないので、
今の亜美ちゃんの気持ちを教えて欲しいと。
亜美ちゃんはアオイと一緒にいたくないのではなく、
むしろ傍にいてもいいとは思っています。
それは既にアオイも分かっています。
それを理解したうえで、アオイは更に
亜美ちゃんにどうしても聞きたかったのでした。

亜美ちゃんはやはり、
最初は「いやだ」と拒否しました。
かすれ気味でやっとでたようなか細い声です。
でも、「気持ち」を聞かれ、
ついに亜美ちゃんは話してくれました。

アオイは医療に携わる者として、
ルール違反をしたと榊から怒られてしまいます。
でも、それは医療従事者としての立場の上で、からです。
アオイと亜美の関係を知っている榊は、
プライベートにおいて、
アオイが亜美の気持ちに寄り添い、
気持ちに特化したことで話してくれた、
とも分析してくれました。

由比と女医の長谷川は、真実を亜美の母親に話します。
亜美の同席の上で・・。

「知らなかった」と力なく言う母親。

亜美は母親のこれまでの苦労を知っていました。
実の父親は、母親に暴力をふるうために別れ、
亜美も大好きな母親に暴力をふるう父が嫌いでした。
でも、今の継父がいることで、
母親に笑顔が戻り、亜美も安心していました。
その一方、母親の知らない所で、
知らない顔を見せる継父は亜美にとって恐怖でした。
でも、母親のために我慢をして自分を抑えていたのでした。

亜美なりに学習し、図書館に通い、調べた上で、
自分の気持ちを外に出した亜美ですが、
そのことで母親を悲しませてしまいます。
ならば、いっそのこと、
全てをマヒさせればいいと思ってしまったのでしょう。
気持ちも体も存在する証明となるものは全て・・・。
それゆえ「透明な子」となったのでしょうか・・。

亜美の母親は、当初は、
離婚して継父と遠ざければよいのでは?と
考えていましたが、由比らの説得と、
亜美を真に守れるのは自分しかいないのだということ、
そのためにサポートする存在があるという事を
聞かされ、気持ちが動いていき、
娘の亜美と共に泣きはらし、
ついに、長谷川と共に警察に行くことになりました。
静かな描写ですが、母親と亜美と心境の変化と、
母親の覚悟が伝わってきます。

一人亜美の行く末を考えてしまうアオイは
とうとう眠れず、朝を迎えてしまうのでした。
もし、亜美ちゃんの母親が亜美を守り切れなくなってしまったら、
亜美ちゃんはひとりぼっちになってしまう・・と。
そこへ母親がやってきます。
アオイは母親に尋ねます。
それに対する母親の答えはこうでした。

母親である史香は、後ろからアオイを抱きしめ、
「わたしはあなたから離れていったりはしないよ」と。
大粒の涙がアオイの目からあふれ頬をつたいます。
その涙は、今回のお話の救いであった気がします。

次週はいよいよ最終回となります。

見ていたこちらも、
涙が次々とこぼれてきて止まりませんでした。

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