ジャコウネココーヒーとは、どのようなコーヒーなのでしょうか?
当サイトでも「アラミドコーヒー」を中心にご紹介致しておりますが、フィリピン産のアラミドコーヒー(カペ・アラミド、シベットコーヒー)や、インドネシア産のコピ・ルアック(コピ・ルアク)の事を「ジャコウネココーヒー」(シベット、麝香猫)と呼びます。
アラミドコーヒー(カペ・アラミド)も、コピ・ルアック(コピ・ルアク)も、ジャコウネコ(麝香猫)が食べたコーヒーの実の「糞(フン)」から採取したコーヒー豆です。
しかし、同じジャコウネコの糞から取れるコーヒーと言っても、アラミドコーヒー(カペ・アラミド)と、コピ・ルアック(コピ・ルアク)では大きな違いかあります。
その違いは下記の通りです。
コピ・ルアック
インドネシアでは、ゲージに入れて飼育しているジャコウネコに、コーヒーの実をエサとして与えて、その糞を採取して、消化されなかったコーヒー豆を取り出します。
そのため、ある程度の生産量が確保できると言う利点もあるようです。
アラミドコーヒー
自然の山に暮らすジャコウネコが食べたコーヒーの実が含まれる「糞」を歩いて探し回り採取して、消化されなかったコーヒー豆を取り出します。
ジャコウネコは実が熟したコーヒーの実を好んで食べる習性から、エサとして与えるのではなく、ジャコンネコ自身が選んで食べたと言う点が大きく異なります。
フィリピンでは、希少動物のジャコウネコを、ゲージに入れて飼育(養猫する)ことが法律で禁止されている事もあります。
どうしておいしいコーヒーなのか?
ジャコウネコが食べたコーヒーの実ですが、中のコーヒー豆の部分は体内で消化されません。
そして、腸内での酵素の働きや発酵の働きもあるだけでなく、ジャコウネコ独特の素晴らしいアロマも加わった状態で排出されるのです。
このように「糞」から採取したコーヒー豆を洗浄・乾燥・分別することによって、焙煎されたのがアラミドコーヒー(シベットコーヒー)です。
特に、フィリピン産の「アラミドコーヒー」は、ジャコウネコが1種類のコーヒーの木から実を食べている訳ではないので、主にアラビカ種とエクセルサ種の2種類を食べたものになります。
もともと、エクセルサ種は、香りが豊であり、また豆の大きさが小さいこともあって、ジャコウネコの消化管を通過する際に豆が発酵しやすいと考えられています。
ジャコウネコじたいが減少していることもあり、ますますその供給量が限られています。
そのため、価格も大変高価なコーヒーとしても知られ、コーヒー通の方の間では一度は飲んでみたいコーヒーとして有名な最高級コーヒーが「アラミドコーヒー」なのです。
まさに、自然が与えた恵み100%で、農薬などを使っていない天然コーヒーでもあります。