きみが心に棲みついた~今クールドラマあれこれ~

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まず、TBS系テレビ火曜日夜10時「きみが心に棲みついた」です。
かつて、「逃げるは恥だが役に立つ」や「カルテット」を放映した時間帯で今季放映のドラマも見ています。

<キャスト 一覧>(順不同・敬称略)
小川今日子<おがわきょうこ>(主人公・下着メーカー材料課勤務、あだ名はキョドコ)→→→吉岡里帆
星名漣<ほしなれん>(主人公にトラウマを植えつけた人物)→→→向井理
吉崎幸次郎<よしざきこうじろう>(出版社勤務・パガヅン編集者)→→→桐谷健太
スズキ次郎(吉崎が担当する漫画家)→→→ムロツヨシ
堀田麻衣子<ほったまいこ>(下着メーカー・デザイナー勤務、主人公の良き理解者)→→→瀬戸朝香
八木泉<やぎいずみ>(下着メーカー・デザイナー、堀田の同期)→→→鈴木紗理奈
飯田彩香<いいだあやか>(主人公の後輩・下着メーカー材料課勤務)→→→石橋杏奈
白崎達夫<しらざきたつお>(下着メーカー・材料課課長)→→→長谷川朝晴
為末れいか<ためすえれいか>(「パガヅン」編集者、吉崎に思いを寄せる)→→→田中真琴
牧村英二<まきむらえいじ>(唯一、星名の過去を知る。大学の同期でバーデンダー)→→→山岸門人

【第3話のあらすじ】
吉崎との約束をすっぽかし、更に目の前でずぶ濡れの状態で逃げ出した今日子に対し、吉崎はメールで問いただすが、
自分の気持ちに気づいてしまったので上手く答えることができない。
その気持ちとは、過去、数々の非道の仕打ちを受けたのにどうしても星名とは繋がっていたいという願いである。
会社では八木とは衝突を繰り返すばかりで一緒に組んでいるプロジェクトがちっとも進まない。
しかも、星名からは実際に、企画が通るのは今日子のチームか堀田(飯田がいる)のチームかどちらか一つだけと告げられ、
今日子は不安が募るばかりである。
そんな中、新作下着の発表会が開催され、取材で吉崎とスズキが共に会場を来訪。
忙しく動き回っていた今日子は星名に呼ばれ、
星名は「俺のために生きるって言ったよな?」という言葉を今日子に突き付けて紙袋を手渡す。
その中身を見て戸惑う今日子だったが、星名はとんでもない試練を今日子に課したのだった。

予告を見ると、今日子がおどおどしながら下着姿でランウェイを歩こうとしています( ;∀;)

それでは火曜ドラマ「きみが心に棲みついた」(きみすみ)の第2回までの感想と今後の展望や願いなどを綴りたいと思います。

原作は漫画でいろいろ感想など出ているようですが、私はまだ原作をきちんと読んではいません。
「きみが心に棲みついた」原作は現在、「FEEL YOUNG」に連載中で、単行本も
「きみが心に棲みついた」全3巻、「きみが心に棲みついたS」既刊6巻が出ています。

ただ、感想を読み、「棲みついた」という漢字をタイトルに入れているので何となくですが、登場人物の関係性が推測できます。
「棲みつく」の「棲」はよくホラージャンルの映画やドラマで使われますしね。
主人公と「星名(ほしな)」さんとの関係において、いろんな方が感想で指摘されている「共依存」は、
恋人・親子・夫婦の間で起こるDV問題等で今、その関係性のあり方について問われている社会問題でもあります。
そういった点から、ある意味最も興味あるドラマとしてこれまで2回見ました。

まず、まだ週序盤の火曜日にこの内容を放映するのか・・・というのが率直な感想です。
火曜日水曜日が休みの業界の方ならいいのでしょうが、まだまだ週末にかけて働く、という場合は気持ちが重たくなります。
まして若い学生さんには注意が必要で、中学生の子供に見せるにはためらいがあるので、
今後は録画してなるべく子供のいない時間帯に見ようと心がけます。
逆に心理を学んでいたり、「共依存」「トラウマ」に関心がある方なら、興味深いドラマになるのではないかと思います。

主人公は母親に疎まれ極端に自己評価が低く、故に頭の中ではいろいろと考えを巡らすも、
自分の気持ちや考えを相手に言葉できちんと伝えることができず、
挙動不審になってしまい、そこでついたあだ名が「キョドコ」という女性です。
対する「星名」も壮絶な過去を抱えますが、普段はむしろ人当たり良く何事もそつなくこなす器用さがあるものの、
それは表面にしか過ぎず、裏の顔は残忍で、人の弱点を見抜く力に長け、自分の意のままに操り、
用済みと判断すると、いとも簡単に関係を絶てる事も平気というサイコパス的な人格の持ち主です。
主人公の「キョドコ」を支配し、イジメ、操ってきた「星名」と、散々傷つけられ、
逃れたいのにその呪縛から逃れられないでいる主人公。
そこに、一見、口は悪く、そっけない態度で接しますが、
内面は誠実で繊細で思いやりがあり、どこか生き方が不器用な男性「吉崎(よしざき)」との三角関係を軸に
描かれる内容となっております。
果たして、これを三角関係というのかが私には疑問符がつきますが、
今はまだ見る者をただイラつかせ、うざいだけの主人公の成長とサイコパス的な「星名」の救済が今後の見どころではないのでしょうか。

この「星名」の様な人物は、実は学校や職場によくいるタイプでもあり、私の職場にも3人はいます。
そのうちの一人は、親子関係からそのようになってしまったようですが、あとの二人は元々の気質です。
二人とも患者さんから慕われておりますが、その裏は真逆であらゆる人々の悪口の言い放題で、
自分ファーストが強く、要領がいい人たちです。
社会人としては、拒否するわけにもいきませんので、距離をおいて、出来るならなるべく付き合いは最小限度にとどめ、
ビジネスライクで接していく相手で、幼稚園時のクラスのママさんにもそうした方がいました。

「星名」には壮絶な過去があるので、彼は救われなくてはいけない人物であり、
職場や学校に必ず存在する避けたいタイプの相手ではなく、目が離せない魅力ある人物として描かれなければ、
ドラマとしては面白さは半減してしまうでしょう。

「主人公・キョドコ」・「星名(ほしな)」・「吉崎」役の方々には、ビジュアルだけではなく、高度で徹底した演技力が求められますね。
第3回以降もそれぞれの成長を楽しみに見続けようと思います。

全くの余談ですが、同僚・飯田役の石橋さんと、漫画家スズキ役のムロツヨシさんを見ていると、
それは「さとし」と「ゆめかちゃん」で、今現在、お二人の絡むシーンはないのですが、私の脳内ではつい、
「おもえもん」(NHK地上波放送コント番組「LIFE」でのシリーズコントです。主役の「おもえもん」役は星野源さん。)
を連想してしまうのでした。

冬の夜はどの季節よりも家にこもる時間が長くなるので、どうしてもテレビを見る時間が増えてしまいます。
夜更かししない程度に、寒い冬の夜を楽しもうと思います。

↓↓第3回の感想と第4回のあらすじ↓↓
きみが心に棲みついた第3回の感想と第4回は?~今クールドラマあれこれ~