白山比咩神社~創建2100年超の大社~一向一揆で衰退するも江戸時代に復活し今に至る

外拝殿

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【白山比咩神社】

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、
石川県白山市三宮町にある神社。
式内社、加賀国一宮。
旧社格は国幣中社で、
現在は神社本庁の別表神社です。

全国に2000社以上ある
白山神社の総本社です。
通称として「白山(しらやま)さん」
「白山権現」「加賀一の宮」「白山本宮」等。
神紋は「三子持亀甲瓜花」。

【概要】
石川県・岐阜県の県境に立つ
白山(標高2702m)の山麓に鎮座し、
白山を神体山として祀る神社です。

元は、手取川の畔にある
現在の古宮公園の場所に鎮座していましたが、
室町時代に火災で焼失し、現社地に遷座しました。
また白山山頂の御前峰には奥宮も鎮座し、
山麓の社殿はこれに対して
「下白山」または「白山本宮」と呼ばれています。

境内には国宝の刀剣(銘 吉光)のほか、
重要文化財が多数伝えられているとのことです。

【ご祭神】
主祭神は以下の3柱。

白山比咩大神=菊理媛神(くくりひめのかみ)と同一神とされる。
伊邪那岐尊
伊弉冉尊

【所在地】
〒920-2114 石川県白山市三宮町105−1
【電話】
076-272-0680

【交通アクセス】
【最寄駅】
北陸鉄道石川線「鶴来」駅から
徒歩:約25分
バス:
加賀白山バス(「瀬女行き」を利用。)
「一の宮」バス停下車 (下車後徒歩すぐ)
【車】
【高速道路を利用の場合】
<北陸自動車道利用>
美川ICからがおすすめです。

美川IC(20分)
⇒インターを下りてそのまま直進。
国道1577号線(T字交差点)を右折。
そのまま標識の案内に従って進む。
金沢西(約30分)

⇒インターを下りて白山市の方向へ直進。
「乾東」交差点を左折、
国道157号線を白山方面に直進。
そのまま標識の案内に従って進む。

金沢森本IC(約50分)
⇒インターを下りて山側環状線を金沢市街の方向へ直進。
「安養寺北」交差点を左折、
国道157号線を白山方面に直進。
そのまま標識の案内に従って進む。

小松IC(約50分)
⇒インターを下りて小松空港方面へ。
国道360号線を左折し直進。
「軽海西」交差点を左折、
加賀産業道路を金沢方面に直進。
「三ツ口」交差点を右折し直進。
そのまま標識の案内に従って進む。



【駐車場】
無料駐車場があります。
表参道からはおよそ250mほど
上り坂となっていますので、
車椅子などをご利用の場合は
北参道駐車場が便利です。

<表参道駐車場>約30台
<北参道駐車場>約300台
<南参道駐車場>約130台

詳細は公式サイトの交通案内をどうぞ⇓⇓
交通アクセス情報

【御朱印】
社務所にて拝受できます。
御朱印帳もあるそうです。

【歴史】

【創建】
白山は日本三霊山にも数えられ、
古代から崇敬の対象でした。
社伝由緒によれば、
崇神天皇7年(前91年)、
本宮の北にある標高178mの舟岡山(白山市八幡町)に
神地を定め、白山を遥拝するため
「まつりのにわ」が創建されました。

<船岡山>
白山市 船岡山

応神天皇28年(297年)には
手取川の河畔である「十八講河原」
へ遷りましたが、
氾濫のためしばしば社地が崩壊するので、
元正天皇の霊亀2年(716年)、
安久濤の森に遷座して
社殿堂塔が造立されたと伝わっています。

養老元年(717年)に
越前の修験僧・泰澄大師によって
白山に登って開山しました。
主峰・御前峰に奥宮が創建され、
白山妙理大権現が奉祀された、と伝わっています。

【歴史初登場】

史料文献初出は、
白山比咩神(しらやまひめのかみ)は
仁寿3年(853年)10月に
従三位に初叙された、とあります。

【室町時代まで500年繁栄す】

以後、一宮制度で加賀国一ノ宮と定められ、
白山本宮・加賀一ノ宮の白山比咩神社は、
平安時代中期から鎌倉時代を経て、
室町時代前期に至る約500年間栄えました。

【神仏習合】

平安時代中期(9世紀頃)になると、
延喜年間頃から神祇は権化で
仏が本地の本地垂迹説の仏教理論が生まれます。
修験道が日本各地の神地神山を道場に選び、
天台宗と真言宗に属した
山霊の神秘による修行で病災を除く
霊験祈祷力の体得を目指す行者達が増えるに従い、
白山比咩神社の「加賀の白山」も
自然崇拝の山から
修験者の山岳修行の地になり、
神仏習合思潮に彩られた
修験の霊場へと変化を遂げていきました。

【既得権益】

また、白山信仰の禅定道の拠点、
加賀馬場・白山比咩神社、
越前馬場・平泉寺白山神社、
美濃馬場・長滝白山神社
のうちの加賀馬場(ばんば)として、
白山山頂の管理や
入山料の徴収などの利権で潤いました。

【室町時代前期の繁栄期】

平安時代中期から鎌倉時代をへて
室町時代前期には繁栄期を迎え、
白山比咩神社は社伝の神祇縁起書だけでなく
記録に残る仏教界の高僧たちからの
崇敬・公的著作でも知られるようになりました。
安元3年(1177年)には、
白山衆徒による佐羅宮・白山本宮・金剱宮の
神輿三基の京都への愁訴と
日吉大社入りの白山事件を起こしました。

【室町時代中期以降からの衰亡】

室町時代中期以降は急速に衰亡していきました。
白山本宮が鎮座する味智郷(みちのごう)でも、
富樫氏など武士の勢力が強くなり、
白山七社の結び付きが弱まっていきます。
さらに康正元年(1455年)以降、
越前国から加賀国に入った
本願寺一向一揆門徒の勢力確立で
神給田からの年貢を得られなくなり
日々の祭祀にも困窮するようになっていきます。
更に追い打ちをかけるように、
文明12年(1480年)、
大火により全焼して、三宮の地に遷座。
続く加賀一向一揆の戦乱で白山衆徒は廃絶し、
社殿は再興できず、
その後実に100年間あまりも荒廃が続きました。



【室町時代 加賀一向一揆の影響】

室町時代中頃までは、
手取川上流の西谷(大日川沿い)
東谷(手取川:昔の牛首川沿い)
尾添川沿いは山内庄と総称され
「白山権現の御庭所」とされ、
武家領主の統治がない地でした。
文明3年(1471年)、
本願寺8世蓮如上人によって、
吉崎に道場が開かれ北陸に
浄土真宗を広めていきます。
この加賀一向一揆本願寺支配で、
上記「白山権現の御庭所」は
加賀国能美郡224村に組み入れられました。
白山信仰は、真宗の教えに取って代わられ、
本願寺教団一向一揆門徒衆の
加賀国内での急進化(ものとり信心・他宗誹謗)で、
白山本宮は神給田からの
年貢米収入を失い困窮してしまいます。
文明12年(1480年)10月、
大火で白山本宮は全焼し三宮の地に避難し
100年以上再建されませんでした。

【富樫政親を滅ぼす】

加賀一向一揆は、先ず武士・農民の門徒集団が、
長享2年(1488年)、
加賀の守護富樫政親を攻め滅ぼします。
剱村の金剱宮が残っていましたが、
金剱宮の南隣の高台に
加賀一向一揆の主要寺の一つ、
清沢願得寺が新しく建立されていました。

【一向一揆の内部抗争】

享禄4年(1531年)に発生した
享禄の錯乱(大小一揆)は、
大一揆の門主本願寺と
小一揆の門徒加州三ヵ寺の
加賀国支配権争奪の内部抗争でした。
本願寺門主軍が清沢願得寺を攻め落した折、
隣接していた金剱宮の社寺堂塔は延焼で焼け落ち、
この戦乱で白山七社の白山衆徒は滅亡したとのことです。

【白山の火山活動】

加賀一向一揆の本願寺支配が定まった頃、
天文23年(1554年)は、
白山山頂に大きな火山活動があり、
剣峰が大きく崩れ消失します。
白山三峰だった昔の山容が一変し、
山麓の農作物が被災しました。
領民の一向一揆を恐れる領主には、
加賀の白山が噴火した災害原因は
明らかに加賀一向一揆のせいだと
領民の本願寺一向宗(浄土真宗)の
禁止理由に使う者も出ました。
白山の火山活動は以後、
時折り小規模になりながらも、
江戸時代前期の
万治2年(1659年)まで続きました。

【前田利家による復興】

白山本宮の社殿堂塔復興は、
安土桃山時代に綸旨を受けた
前田利家により行われました。
社名を白山本宮である白山比咩神社、
神宮寺の白山寺も復興・併設、
江戸時代は加賀藩主が
社の経営をみるところとなりました。

【祭祀権を巡る裁判】

江戸時代全期にわたり、
白山嶺上の祭祀権である
社家権利・札発行・梵字押捺の勧進と
室管理(賽銭収入)を巡って
「白山争議」が何度も勃発しました。
尾添村と高野山真言宗、牛首村・風嵐村と
越前馬場の平泉寺・比叡山天台宗、
美濃馬場の越前国大野郡石徹白、
それに巻き込まれた
白山本地中宮長滝寺(現 長滝白山神社)、
の間で訴訟が提起されました。
幕府寺社奉行所の裁決が繰り返され、
平泉寺の権利に移っていきました。



【明治時代の神仏分離令】

明治時代の神仏分離令により、
白山寺は廃され、
白山本宮・加賀一ノ宮の
「白山比咩神社」と号します。
そして歴史史料が調査されました。
加賀の白山比咩神社
越前の平泉寺白山神社
美濃の長滝白山神社の3社から
「延喜式神名帳」に記載された
加賀の白山比咩神社が最も古く、
全国の白山神社の総本社とされました。
白山天嶺の地は
本社境内となり奥宮が置かれました。
越前・美濃は分霊された白山神社とされました。
越前・美濃の白山神社より
勧請を受けた他の白山神社も、
加賀の白山比咩神社の
分霊社に由諸を書き換えた、とされています。

【第二次世界大戦後】

第二次世界大戦後、
白山比咩神社は白山神社の総本社として
神社本庁の別表神社となり、
白山頂上の奥宮を中心とする
約3000ヘクタールの
広大な地域を本社境内として
無償譲与を受け、現在に至ります。
平泉寺白山神社・長滝白山神社も
それぞれ「白山神社の総本社」を名乗っています。

【21世紀】

平成20年(2008年)10月7日に
御鎮座2100年式年大祭が執行されました。

平成29年(2017年)、
泰澄による白山開山1300年記念奉祝大祭
(8月9日~11日)を開催しました。

【境内】

<北参道駐車場>
北参道駐車場

<松尾芭蕉の句碑>
松尾芭蕉の句碑

<荒御前神社(あらみさきじんじゃ)>
神門の傍らに鎮座する境内摂社。
荒御前大神、日吉大神、高日大神、
五味島大神の4柱が祀られています。
荒御前大神は、「日本書記」の中に、
神功皇后が朝鮮半島に出兵した際、
守護した神として登場します。
荒御前神社

<外拝殿(げはいでん)>
切妻造り、銅板葺き、檜造りの優美な姿の外拝殿。
もともとは、大正9年(1920年)に建てられた
旧拝殿でしたが、
昭和57年(1982年)の増改築で外拝殿になりました。
その後ろに、直会殿(なおらいでん)、
拝殿、幣殿(へいでん)、本殿までが一直線に並びます。
外拝殿

<白山奥宮遥拝所>
離れたところから白山山頂の奥宮を拝む遥拝所。
神門をくぐった右側にあり、
大汝峰、御前峰、別山の「白山三山」
の形をした大岩が祀られています。
毎月1日と15日の月次祭では、
神職による遥拝が行われています。
白山奥宮遥拝所



<盤持石>
盤持石

<御神木>
昭和58年(1983年)の5月21日に
石川県で開催された「第30回全国植樹祭」において、
昭和天皇が境内の杉の種を
手まきされました。
この杉は、その時の苗木を御神木として植樹したものです。
御神木

<北参道駐車場からの船岡山>
北参道駐車場からの船岡山

<表参道>
御神木の老杉: 樹高約42m、樹齢約800年。市指定天然記念物。

<奥宮>
奥宮は、白山の御前峰山頂付近に鎮座しています。
現在の一間社流造の社殿は、
昭和63年(1988年)の造営です。
祈祷殿は、山頂への拠点である室堂にあります。
白山国立公園に含まれ、開山は春夏秋の6か月間のみです。

<末社>
<住吉社>
祭神:住吉三神(底筒男尊、中筒男尊、表筒男尊)。
南参道、禊場の横に鎮座。

【境外 飛地境内】
<古宮跡>
旧鎮座地。
北陸鉄道石川線の旧加賀一の宮駅近く、古宮公園内に所在。
霊亀2年(716年)から
文明12年(1480年)まで当地に鎮座していました。
現在は、七ヶ用水の水門を守る水戸明神が鎮座しています。

<舟岡山 白山比咩神社創始の地>
境内北方に立つ標高178mの山。
白山比咩神社が初めて鎮座した場所と伝えられ、
創祀之地の石柱碑と寄進顕彰碑があります。

<かたがり地蔵>
飛地境内 神祠 自然石磨崖仏の古い地蔵尊。
泰澄作と伝わります。
白山比咩神社 本殿 拝殿 神門の正面。
元は安久濤の森の古宮址、
舟岡山の麓岩壁に刻まれ
現在地に移設当時は傾いていた、とのことです。

<安久濤の淵>
古宮址の高台岩壁 泰澄遺跡 。
川面から15m高い高台。

<安久濤の森>
古宮跡
祭祀の使い捨てたかわらけと穴。
中世遺跡。

【祭事・行事】
<毎月>
毎月1日 おついたちまいり
毎月15日 交通安全祈願祭
毎月第一週 白山茶会 各社中による奉仕。

上記以外は公式サイトでどうぞ⇓⇓⇓
白山比咩神社

所要時間:30分程度(駆け足気味)

朝倉義景の墓~義景清水~孤独を纏う朝倉家最後の当主・戦よりも芸事と内政が得意

一乗谷館跡と朝倉氏~一乗谷朝倉氏遺跡・国の三重指定、103年間の栄華の跡

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