毛越寺・特別史跡&特別景勝、観自在王院跡~世界遺産~平泉

毛越寺

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【毛越寺】

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毛越寺(もうつうじ)は平泉町の寺院です。
岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58所在です。
天台宗の寺院で山号は医王山(いおうざん)。
開山は円仁(慈覚大師)と伝わります。
現在のご本尊は薬師如来立像(平安時代後期の作。脇侍は日光菩薩・月光菩薩)です。
建築は平安様式。
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1226年の火災で多くの伽藍が失われ、1573年に完全に焼失しました。
そのため、当時の本堂は残っていないが、
浄土式庭園は特別名勝に、境内は特別史跡に指定されています。
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特別史跡と特別名勝の二重指定は、国内には8例しかありません。
2011年(平成23年)6月26日、
「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」
の構成資産の一つとして世界遺産に登録
されました。



【歴史など】
寺伝によりますと、850年(嘉祥3年)、
中尊寺と同年に円仁が創建しました。
その後、大火で焼失して荒廃してしまいましたが、
奥州藤原氏第2代基衡夫妻、および、
子の第3代秀衡が壮大な伽藍を再興しました。
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中世の歴史書『吾妻鏡』の「寺塔已下注文」によれば、
中尊寺が「寺塔四十余宇、禅坊三百余宇」に対し、
毛越寺は「堂塔四十余宇、禅房五百余宇」とされており、
当時は中尊寺をしのぐ規模だったということでした。
金堂の円隆寺は、金銀、紫檀をちりばめ、
その荘厳は『吾妻鏡』に「吾朝無双」と評されました。
鎌倉時代には鎌倉幕府にも保護されましたが、
1226年(嘉禄2年)に火災に遭い、
戦国時代の1573年(天正元年)には兵火に遭って、
長年の間、土壇と礎石を残すだけとなってしまいました。
江戸時代は仙台藩領内となり、
1636年(寛永13年)の伊達政宗の死去に際して、
当時の本尊の釈迦三尊が政宗の霊廟「瑞鳳殿」に隣接して
政宗の菩提寺として創建された瑞鳳寺(宮城県仙台市)に遷されました。
寛文年間(1661年〜1672年) には本寺とその周辺は水田化されました。
けれども、伊達藩により経済的援助や保護が行われました。
明治の後半には新しい本堂や庫裏を南大門の外側に建て、
1921年(大正10年)には伊達一関藩・一関城の大手門を移し、
山門としました。
1922年(大正11年)10月12日、
「毛越寺境内 附 鎮守社跡
(もうつうじけいだい つけたり ちんじゅしゃあと)」
として史跡に指定されました。
入り口・御朱印拝受できます
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【発掘調査など】
毛越寺境内遺跡は、1954年(昭和29年)より発掘調査が行われ、
規模や構造などの全容がほぼ解明されています。
調査結果によりますと、『吾妻鏡』などの文献資料ともよく合致します。
遺跡は、現在の毛越寺の境内にあり、旧来の姿をとどめており、
土塁・南大門跡苑池・金堂跡その他の堂跡の保存状態はきわめて良好でした。
とくに金堂跡は桁行7間、梁間6間に復原される礎石がほぼ完全に遺存しており、
土壇の四周には基壇地覆石がめぐらされ、
雨落溝の構造ものこっていました。
左右には翼廊跡があり、前方に折れてその両端にそれぞれ楼の跡も残っていました。
その他の堂宇の礎石もよく残り、その浄土庭園は、平安時代末期の遺構として、
毛越寺のシンボルとなっております。
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苑池も橋脚をのこして中島・庭石については旧態をよく示して、
平安時代の伽藍形式を示すものとして学術上の価値が高く、
現在、伽藍復原図として知られる図像は、
1954年(昭和29年)以来の発掘調査によって
検出された考古資料をもとに描かれたものです。

1989年(平成元年)に平安様式に則って本堂が再建され、現在に至ります。
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現在残る浄土式庭園は平安時代の様式をそのまま残すもので、
特に遣水の遺構は平安時代の様式を伝える唯一のものです。
この写真の池の向こう側にあります⇓⇓
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【遣水】
池の東北側にある遣水は、
池に水を引き入れるために造られたものです。
「作庭記」に記述されている四神相応・吉相の順流であり、
曲がりくねる水路の流れに、
水切り、水越し、水分けなどの石組が配されています。
毛越寺の遣水は平安時代の唯一の遺構で、
全国的にも極めて珍しいものです。
この遣水を舞台に毎年新緑の頃に
「 曲水(ごくすい)の宴」が開催され、
(曲水の宴(期間:5月第4日曜日))
周囲の樹木と調和されて平安の何とも雅な情景が作り出されます。
(引用元:「毛越寺」公式サイトより)

常行堂(じょうぎょうどう)は当時のものではなく、
1732年に再建された宝形造の堂宇ですが、
そこで毎年1月20日に行われる「延年の舞」(えんねんのまい)は
800年昔の姿のままに伝えられていることから、
国の重要無形民俗文化財となっています。

境内にある松尾芭蕉の句碑
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境内の休憩所・松風庵で頂いたお抹茶セット(団子はみたらし)500円
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<拝観料>
大人:500円
高校生:300円
小中学生:100円
3月5日~11月4日⇒午前8時30分~午後5時
11月5日~3月4日⇒午前8時30分~午後4時30分
<駐車場>
普通車:300円

<交通アクセス>
<車>
東北自動車道「平泉前沢IC」⇒車10分
東北自動車道「盛岡IC」⇒車50分(80.3km)
東北自動車道「一関IC」⇒車約15分
<列車>
JR東北新幹線「一関」乗り換え
⇒JR東北本線「一関」
⇒JR東北本線「平泉」徒歩8分・車3分(0.7km)

JR東北本線「平泉」駅より平泉巡回バス「るんるん」
大人:150円:子供:80円・1日フリー:400円
春季~秋季:平日30分間隔・土日祝日15分間隔
秋季~冬季:30分間隔(年末年始運休)
<ルート>
平泉駅前⇒毛越寺⇒悠久の湯平泉温泉⇒
平泉文化遺産センター⇒中尊寺⇒高館義経堂⇒無量光院跡
⇒道の駅平泉⇒平泉駅前

トイレ:男女及び多目的トイレあり
お食事処:松風庵

所要時間:約30~70分(休憩含む)
※遣水まで回る場合は60分は見積もっていた方がいいと思います。
境内は広いので隅々までじっくりご覧になる場合は70分位は望ましいと思います。



【観自在王院跡】
観自在王院跡(かんじざいおういんあと)と読みます。
全域が特別史跡・名勝指定です。
藤原二代基衡の妻が建立した寺院です。
2種の阿弥陀堂が池に臨んで建てられていました。
建物は皆失われてしまいましたが、
浄土庭園の「舞鶴が池」を中心にして遺跡が修復整備されています。
境内全体が史跡公園として開放されています。
境内跡は「毛越寺境内 附 鎮守社跡」
(もうつうじけいだい つけたり ちんじゅしゃあと)
の一部として国の特別史跡で、
庭園は「旧観自在王院庭園」
(きゅうかんじざいおういんていえん)として国の名勝に指定されています。
2011年(平成23年)6月26日、
「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」
の構成資産の一つとして世界遺産に登録されました。

【構造など】
毛越寺に隣接しており、1189年(文治5年)以後は荒廃し、水田となっていました。
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約160✖260mの南北に延びる寺域の北部に
2つの阿弥陀堂があり、中央部に園池がありました。
その寺域にある平安時代末期の庭園は1973年(昭和48年)から
1976年(昭和51年)にかけて発掘・復元されています。
数少ない平安時代の庭園遺構として評価されています。

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